ユーザー定義テンプレート:基本のカスタマイズ
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1.はじめに

本記事では、MakeLeapsのサンプルExcelファイルをベースに、簡単な変更を行いたい方向けに、具体例を示しながらカスタマイズする方法をご案内します。

テンプレートをカスタマイズする際、書類PDF上に反映されるExcelの設定などの注意事項があります。あらかじめ『ユーザー定義テンプレート:はじめにお読みください』内の注意事項をご確認ください。

2.カスタマイズの具体例

下記の説明は、請求書のサンプルファイル番号「Invoice_001」を使用しています。

まずは『ユーザー定義テンプレート:サンプルファイル一覧』記事より、当該サンプルファイルをダウンロードしてください。

「Invoice_001」のダウンロードはこちら

また、出力するデータ項目に関しては、『ユーザー定義テンプレート:利用可能な変数』の記事をご参照ください。

■書類データの表示箇所を変更

1.自社連絡先の表示項目を変更

[サンプルのPDF出力イメージ]

自社情報について、下記の情報が表示されています。

  1. 社名

  2. 住所

  3. 電話番号

  4. FAX番号

  5. 担当者個人名

  6. 登録番号

[やりたいこと]

FAXの連絡を受け付けていないため、FAX番号を非表示にする

[Excelファイルの修正方法]

(1)変数の一覧表を参照し、対象となる変数を確認する

この例の場合は、以下の変数が対象となります。

[[partner_fax_number]] => (自社)FAX

(2)対象項目が含まれる(セルF14)の内容を削除する

必要に応じて不要な行の削除など書式の調整をしてください。

[Excelファイルの修正後イメージ]

[修正後のPDF出力イメージ]


2.自社名の下に「代表者名」を表示

[サンプルのPDF出力イメージ]

自社情報について、社名の下に、住所が表示されています。

[やりたいこと]

自社名の下に代表者名を表示する

[Excelファイルの修正方法]

(1)代表者名を表示させたい位置に行を追加する

(2)直接代表者名を書き込む

この例の場合は、書類にない固定文言を表示させたいため、直接その文言を書き  込んでいますが、書類上のデータを表示させたい場合は、適宜該当する変数を書き込んでください。

(3)セルの書式などを調整する

[Excelファイルの修正後イメージ]

[修正後のPDF出力イメージ]


3.振込口座の位置変更

[サンプルのPDF出力イメージ]

明細表の下に振込口座が表示されます。

[やりたいこと]

合計金額の下に振込口座を表示させる

[Excelファイルの修正方法]

(1)元の位置にある項目の内容(52行目の「[[bank_details_header]]」と「[[bank_details]]」)を削除する

(2)項目を表示させたい位置に行を追加する

振込口座のデータの横幅は合計金額の幅に合わせたいため、18行目「合計金額」の下に行を確保し、横のセルを結合します。

(3)任意のセルに変数情報を書き込む

それぞれのセルに以下の情報を書き込んでください。

セルA20:振込口座表記名の変数「[[bank_details_header]]」

セルB20:振込口座情報の変数「[[bank_details]]」

(4)セルの書式などを調整する
振込口座のデータは複数行あるため、行の高さは「自動調整」に指定します。

[Excelファイルの修正後イメージ]

[修正後のPDF出力イメージ]


4.発行日と請求書番号の順番を変更

[サンプルのPDF出力イメージ]

書類の右上に発行日と請求書番号が表示されます。

[やりたいこと]

発行日を一番上に持って行き、その次に請求書番号を表示させる

[Excelファイルの修正方法]

(1)入れ替えたい内容に合わせて、セルの内容を書き換える

当該項目の箇所で下記の書き換えをします。

  • セルF3:「請求書番号」→「発行日」

  • セルG3:「[[document_number]]」→「[[date]]」

  • セルF4:「発行日」→「請求書番号」

  • セルG4:「[[date]]」→「[[document_number]]」

(2)セルの書式(「[[document_number]]」と「[[date]]」)などを調整する

[Excelファイルの修正後イメージ]


5.宛先の表示順を変更

[サンプルのPDF出力イメージ]

情報の並び順

  1. 取引先会社名

  2. 住所

  3. 取引先部署名(あれば)

  4. 連絡先の個人名(あれば)

[やりたいこと]

住所の上に連絡先の担当者個人名を表示させる

[Excelファイルの修正方法]

同一セル内の変数の順番を任意のものに変更する

この例の場合は、セルA3内に記載されている変数の中から、一番下の連絡先名の

変数を削除し、部署名の変数の下に貼り付けてください。

 [変更前]

 [[client_name_with_honorific]] (取引先)社名+御中

 [[client_address.formatted]]  (取引先)住所

 [[client_contact_department_with_honorific]] (取引先)部門+御中

 [[client_contact_name_with_honorific]] (取引先)連絡先名

 [変更後]

 [[client_name_with_honorific]] (取引先)社名+御中

 [[client_contact_department_with_honorific]] (取引先)部門+御中

 [[client_contact_name_with_honorific]] 取引先)連絡先名+様

 [[client_address.formatted]] (取引先)住所

[Excelファイルの修正後イメージ]

[修正後のPDF出力イメージ]


6.消費税などの表記・表示順番を変更

[サンプルのPDF出力イメージ(複数税率の場合)]

明細サマリーでは、書類上の税率が複数税率・単一税率かによって「10%対象」や「消費税(10%)」などが自動で表示されます。

[やりたいこと]

  • 「10%対象」「8%対象」から「10%税抜金額」「8%税抜金額」に変更する

  • 「消費税(10%)」「消費税(8%)」から「10%消費税」「8%消費税」に変更する

  • 先に税抜金額を表示してから、消費税額を表示する

  • 最後に「税込合計金額」を表示する(「小計」と「消費税」は不要)

[Excelファイルの修正方法]

(1)元の位置にある項目の内容(46行〜48行にある[[loop totlization_rows as totalization]]などの変数を含めたすべて)を削除する

(2)表記名を表示させたい位置に表記名を、項目を表示させたい位置に”tax_data”から始める変数を書き込む

例えば「10%税抜金額」の場合、それぞれのセルに以下の情報を書き込んでください。

セルF46:10%消費税対象明細の税抜価格の表記名「10%税抜金額」

セルG46:10%消費税対象明細の税抜価格の変数「[[tax_data.10.subtotal.amount]]」

他の表示名と変数もそれぞれ上記の方法で書き込んでください。

(3)合計の税込金額の変数を書き込む

この例の場合、それぞれのセルに以下の情報を書き込んでください。

セルF50:書類全体の税込価格の合計の表記名「税込合計金額」

セルG50:書類全体の税込価格の合計の変数「[[tax_data.overall.total.amount]]」

注意事項:自動ですべての明細サマリーを出力する[[loop totlization_rows as totalization]][[endloop]]を削除しております。そのため、一部の表記名のみを変えたい場合でも、インボイス制度に必要な項目および変数をすべて自ら書き込む必要があります。テンプレートを作成する際、あらかじめご留意ください。

[Excelファイルの修正後イメージ]

[修正後のPDF出力イメージ]


■明細表の列の表示順を変更

1.単価の表示順を変更

[サンプルのPDF出力イメージ]

[やりたいこと]

数量の左に単価の列を配置する

[Excelファイルの修正方法]

(1)修正箇所を確認する

数量、単位、単価は「項目」の明細行にのみ、データが存在します。

この例では25行目/28行目[[if item.kind = "normal"]]の次の行(26行目/29行目)にて、「項目」明細行の出力フォーマットを設定します。

(2)ヘッダーの表記を変更する

23行目の明細表のヘッダーを単価、数量、単位の順番に変えます。

(3)1で確認したセルに、それぞれに対応する変数を書き込む

  

この例の場合は、以下の変数を書き込んでください。

D26、D29(単価): [[item.unit_cost.amount]]

E26、E29(数量):[[item.quantity]]

F26、F29(単位): [[item.quantity_unit]]

(4)それぞれのセルの書式などを調整する

[Excelファイルの修正後イメージ]

[修正後のPDF出力イメージ]


■デザインを微調整する

1.ロゴ・社印の表示/大きさを変更

ロゴ・社印の大きさや位置を調整します。

[Excelファイルの修正方法]

ファイル上でロゴ、社印の画像ファイルの大きさや位置を調整する


2.承認印・収入印紙欄追加

承認印欄と領収書に収入印紙を貼るためのスペースを追加します。

[Excelファイルの修正方法]

この例の場合は、自社情報の下に承認印欄を追加します。

(1)承認印欄の枠を作る

(2)セルの書式などを調整する

[Excelファイルの修正後イメージ]

[修正後のPDF出力イメージ]


3.ページ番号を挿入

[Excelファイルの修正方法]

ヘッダー/フッター機能で、印刷時にページ番号が差し込まれるように設定する

※ヘッダー/フッターでは、MakeLeapsの変数が機能しませんのでご留意ください。(書類データが出力されずに変数名がそのままPDFに出力されます)


4.合計金額の枠を太くする

[Excelファイルの修正方法]

セルの罫線設定で任意の太さに調整する


5.数字の出力フォーマットを変更

[Excelファイルの修正方法]

セルの「表示形式」(エクセルのバージョンによっては「書式設定」と呼ばれる)機能を使って任意の表示形式に設定する

「表示形式」の設定がないと、金額の表示であっても、カンマのない数字のみが出力されます。

例:10000

例えば、金額の「10000」を「10,000」として出力したい場合は、「表示形式」で「数値」を選んだ上、「3 桁区切り記号を使う」にチェックを入れるなど、任意の表示となるように調整してください。


3.具体例にはないカスタマイズ

上記の具体例を読んでも、設定したいことが見つからない・設定方法がわからない場合は、Excel上の設定の再確認、もしくは高度な設定が必要だと考えられます。

高度な設定に関しては、「ユーザー定義のテンプレート:高度なカスタマイズ」記事をご参照ください。

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